【2024.3.6 改定】最新のフォームを使い、現状に合わせて再計算しました。なお、このデーターで申請はしておりませんので、これで申請した場合の結果につきましては判断できません。
- 最上階角部屋です。最も近いポイントは下の階のベランダ面でアンテナ給電点との距離が最短距離で5mである。
- 給電点はベランダの外側0.5mに位置します。
- 大地反射の考慮の有無は地上高がとれているため「なし」で計算
- 付近の建物による強い反射の有無も「なし」で計算
- 短縮系のアンテナはマイナスゲインです。不明な場合はメーカーに問い合わせするのが良いと思います。当方で使用しているアンテナはメーカーのカタログにゲインの記載があります。また、過去使用していたダイヤモンドSD330のゲインはメーカーに問い合わせると回答がありました。
反射に関して「影響あり」の場合、ハイバンドは出力を下げないとまずいです。ベランダアンテナでの運用に対して、ネットでは絶望的なコメントもありますが、どこがまずいのかきちんと把握することが重要です。給電点や先端(どちらかベランダに近い方)をベランダから少し離すことでも数値が改善します。どうしてもダメならハイバンドでは出力を下げる必要があります。
(下の表はクリックすると拡大します)
【2023.9.17 追記】当件に関してお問い合わせや確認のメールをいただくことがありますがここに書いていること以外のコメントはできませんのでご了承願います。
今後は免許されている(される)電力に関わらず、「移動しない局」では電波防護指針に基づく電界強度は基準値以下であることを確認した書類の提示が求められます。(電力20mW以下の局を除く)
当方の環境は以下のとおりです。
- マンションのベランダにアンテナを展開している
- 最上階です
- 隣の居室のベランダの一番近いところからアンテナまでの距離は8m
- 下の階2階分は居住者がいない。下の階の人がいるところからの距離は8m
- 下の階に居住者が入った場合はアンテナからの距離は3m
計算結果です。
現状はOKですが、下の階に居住者がいないという説明は成り立たない可能性があります。その場合、21MHz以上は厳しい計算結果となります。
現在、以下のポイントで再精査しています。
- 空中線利得(カタログ値)の再精査
- 給電点の位置の見直し。ベランダから横もしくは先に1m突き出すだけで、距離は1m以上確保できます。
基準を満たせない場合はハイバンドで電力を下げて免許を申請(更新)、免許の電力を200Wのままとしたいのであれば、空中線利得の低いアンテナに変更もしくは細い同軸ケーブルに交換して基準値を満たす。あるいは現実的ではありませんが実測するという方法もあります。ベランダの内側はコンクリートや鉄筋に囲まれているため、実測すると計算値よりも低くなる可能性もあります。
番外)
ベランダアンテナで500W免許を取得されていらっしゃった方のブログを拝見したことがあります。アンテナはミニマルチAPA-4DXです。現在では余程の条件がそろわないと許可されないですね。ちなみにその方の免許情報は現在表示されません。