3月に、REW(Room EQ Wizard)を使ってスピーカーの周波数特性を測定し、RME ADI-2 DAC FSのEQ(イコライザー)で低域の補正を行ったことを書きました。
あれからしばらく使ってみて、現在の使い方は少し変わっています。
現在はEQを使っていません
現在、RME ADI-2 DAC FSのEQは全く使っていません。
低域の量を調整するときは、BASSつまみを使っています。
おおむね「-5dBからフラット」の範囲で、そのとき聴いている音源に合わせて調整しています。
なぜこのような使い方になったのかというと、アルバムによって、ちょうど良いと感じる低域の量がかなり違うからです。
音量によっても違いますし、その日の気分によっても変わります。
測定結果をもとにEQを設定しておけば、周波数特性としては整った状態になるのでしょうが、アルバムを変えるたびにEQを細かく調整するのは、私にとっては少し面倒です。
それならば、実際に音楽を聴きながらBASSつまみを少し回して、
「もう少し低域が欲しい」
「これは少し出過ぎている」
と感じたところで止める。
現在はこちらの方がずっと簡単です。
では、REWでの測定は無駄だったのか
ここが今回書いておきたかったところです。
結果だけを見ると、測定用マイクを購入して、REWをインストールして、スピーカーの周波数特性を測定し、さらにEQまで設定したにもかかわらず、現在はそのEQを使っていません。
そう考えると、ずいぶん手間をかけた割には元に戻ってしまったようにも見えます。
しかし、私はREWで測定したことは無駄ではなかったと思っています。
測定することで、自分の部屋でスピーカーを鳴らしたときに、低域がどのようになっているのかを実際に目で確認することができました。
それまでは「このあたりが少し出ているような気がする」という感覚だったものが、測定することで具体的な周波数特性として見えるようになりました。
そして、それをきっかけに低域の量を意識して聴くようになりました。
最終的には「測定」より「音楽を聴く」
REWの測定結果から考えれば、もっと細かくEQを設定して、できるだけフラットな特性に近づけていくこともできます。
しかし、私がオーディオでやりたいことは、測定値をきれいにすることではありません。
音楽を聴いていて、「このくらいの低域が気持ちいい」と感じるところで聴きたい。
そのためには、測定結果を絶対的な基準にするよりも、最後は自分の耳で判断する方が自分には合っていました。
REWで測定したことは、最終的な設定を決めるための答えにはなりませんでした。
むしろ、自分のシステムの低域を知り、低域を調整して音楽を楽しむためのきっかけになった、と考えています。
測定して終わりではなく、測定したことを一度忘れて、結局は音楽を聴きながらBASSつまみを回す。
現在は、そんな使い方に落ち着いています。
測定用マイク:UMIK-1)
