RME ADI-2 DAC fsの電源として、中華製のトランス式電源を使用しています。なお、この電源、PSE認証取得製品ではないのでその使用にあたっては個人責任となります。
とても良くできているのですが、以下が気になっていました。
- AC側にオーディオ的に考慮されたとは考えられないようなフィルターが入っている
- DC側にオーディオ的には音質に影響があると考えられるフェライトコアに巻かれたコイルが入っている
- 出力側のコンデンサアレイは低域を増強する方向に働くことが多く、当方の好みではない
以下のとおり手を加えました。
- フェライトコアに巻かれたコイルは出力側が2回路あることへの対応と考えられますので、出力側は1回路のみに変更
- AC側のフィルター撤去
- 電源レギュレータの出力側のコンデンサが過剰で、またパスコンが入っていないため以下のとおり変更
220uF x 3 → 220uF x 2
0.1uFの追加(2回路目から取り外したものを流用) - 出力側のコンデンサーアレイのコンデンサを以下のとおり変更
220uF x 2 → 220uF x 1
取り外した部品)
部品を取り外した後の基板)ACフィルターの跡地は写真ではリード線ですが、その後、102SSC導体でやり直しました。
狙い通りの音質傾向となりました。
- 低域がすっきりし、バランスが良くなった
- スピード感が揃ったためか、より自然な鳴り方となった
私にとっては狙い通りの結果となりましたが、必ずしも万人の好みの音質傾向となるわけではないので、部品を取り外す場合は元に戻せる状態にしておくことをお勧めします。
特に電源に低音の増強などの効果を狙っている場合はコンデンサーアレイ部分のコンデンサは減らさずにそのままにしておくことをお勧めします。
なお、コンデンサアレイのコンデンサの容量を増やすと電源ON時の突入電流が大きくなり、電源レギュレータや整流ダイオードの破損を招く可能性がありますので注意が必要です。