清水の舞台から飛び降りる気持ちで購入したオーディオ用のNAS fidata HFAS1-S20。購入したのが2020年9月初めですので、間もなく1年となります。この機種は40台限定販売で私が購入を決断した時は既に完売状態でしたが、流通在庫を見つけて購入しました。中身はスイッチング電源にLinuxで動くNASの基板とサムスン電子のSSD 860 EVO 1TB x 2台。高精度クロックやコンデンサーバンク、屈強な筐体、試聴に基づく開発などオーディオ的アプローチがされているとはいえ、40万円越えの価格はピュアオーディオを趣味にされていらっしゃらない方には到底理解不能だと思います。しかしながら、トランスポートとみれば、この価格付けは決して高いわけではありません。議論されるべきは、きちんとしたサウンドを奏でるかどうかです。
当時、以下の評価を行いましたが、この評価は今も変わりません。
fidataを導入するまではSSD版のSoundgenicにアナログ電源を接続したものを使用していましたが、fidataを聴いてしまうともう元に戻れません。サウンド全体の一体感というか、ピッチが合っているというか、自然な感じがfidataにはあります。以前、AccuphaseのSACD/CDプレーヤーDP-720を使用していましたが、当然、DP-720では当たり前のように実現できていることです。
fidata最高!! という訳ではなく、このレベルに達していないと、ピュアオーディオ的には厳しいということです。
このfidata。軒並み製造終了となっています。後継機が秋に出るようなので、正常進化となることを期待しています。
蛇足となりますが、DELAもピュアオーディオ的な基準を満たしていると考えております。しかしながら、自分のシステムに入れて聴いたことはないので評価は差し控えさせていただきます。
fidata HFAS1-S20) オーディオ的アプローチのもとに開発されたNAS