fidataはディスク交換による容量追加ができません。このまま使い続けると、どこかで容量が足りなくなります。ネットを検索すると、
という方法で容量拡張ができるらしいのですが、40万円の機器に手を入れることは私にはできません。また、成功する保証もありません。将来、ファームウェアの更新により、動作がおかしくなるかもしれません。
次の案として、安価なSoundgenicをLANに参加させるという方法があり、IODATAメーカーのサイトのFAQでも実現できる旨が書いてあります。(音質面の記載はありません)
でも、気になる音質はどうなんでしょうか。
ということで、音質面で明らかに不利と思われる極端な構成で確認しました。この構成で音質差が視聴上わからなければSoundgenic案が有力な案として浮上します。
以下の構成を組み立てました。
- 余っているThinkPad E430に「Universal Media Server」を導入し、DLNAサーバーとして稼働
- ThinkPad E430はfidataとWiFiルータ経由で同一LANに設置
- fidata music applにてThinkPad E430内の音源をRME ADI-2 DACとUSB接続したfidata経由で再生
なんと、fidataに保管した音源との差がわかりません。これは衝撃の結果です。このThinkPad E430ですが直接USB経由でRME ADI-2 DACに接続してfoober2000で再生すると、fidataとの音質差は月とスッポンです。
音質を決めているのはUSB-DACと直接接続してるfidataのみです。今回テストで使用したPCはWiFiでオーディオ用LANと物理的には分離している効果も大きいのかもしれません。
このままPCを使ってもいいのですが、Soundgenicは安価ですので、現実解としては
- Soundgenicを購入
- 無線LAN子機で同一LANに参加させる
- Soundgenicの電源は付属のACアダプターでもよい。但し、オーディオ用のOAタップからはとらない
- 静粛性の観点からSSDに換装
もしくは
- Soundgenicを購入+SSD換装
- 有線LANでfidataと接続
- アナログ電源の採用
実験したものをそのまま使っても良いのかもしれません。(実質タダです)
ストリーミングで配信されたアルバムをレンダラー経由で再生して音が良いということと同じことだと気づきました。もちろん、この場合レンダラーの品質は重要です。
以下のスクリーンショットはWiFi接続のThinkPad E430に「Universal Media Server」を入れた状態でfidataから再生した画面。きちんとタグ処理がされています。音質の差がないのがある意味ショックです。PCのノイズを遮断しているのと、単なるファイルサーバーとして使えば、入れ物はなんでも良いということです。重要なのはRME ADI-2 DACと直接つなぐ機器です。オーディオのロマンも何にもないですね。