fidata HFAS1-S20という40台限定品を調達し使用しています。
以下の記事で書いたとおり、これは逸品です。しかしながら、40台限定品は最後の残り火であり、この素晴らしい製品が市場からなくなってしまうのではないかとも危惧していました。そもそも40台限定品程度の市場規模しかないのかとも考えていました。
そのような心配は杞憂でした。先日、後継機種であるHFAS1-S21が発売されました。私の使用しているHFAS1-S20との違いは底板の厚さのみであり、価格は2万円安くなっています。SSDモデルは外部からの振動の影響は極小と考えられますので、低板の厚さの差は音質差とはならないと考えられます。これは買です。
この機器はNASとして考えると高価なものとなりますが、CDプレーヤー(正確にはトランスポートですのでDACが必要です。DACはRME ADI-2 DAC fsを買えば十分です)と考えると、この価格で購入できるCDプレーヤーよりも遥かに音質が良く、これはバーゲン価格です。
以前使用していたSoundgenic(SSDモデル)にエルサウンドのアナログ電源を組み合わせたものもかなり良く、これだけ聴いていると十分なのですが、fidataを聴いてしまうと超えられない壁が存在することがわかります。ひょっとしたらSoundgenicのクロックを交換したり、筐体を強化すると良くなるのかもしれませんが、そのようなことをしているとfidataを購入できる金額に近付きますし、不要となった場合、売却価格が二束三文となる可能性があります。最初からfidataを購入してしまった方が幸せになれます。
fidataはアナログ電源ではなく、スイッチング電源を使用しているので音質面への影響を気にしていましたがまったくそれには気づかされません。適切な設計がされていればスイッチング電源でも問題ないのです。
一方、fidataで最も高価な機種(HFAS1-XS20)には、SSD用としてリニア電源なるもの(詳細は不明)が搭載されていることから、電源は音質に最も影響を与える要素のひとつであることは疑いのない事実です。