最初からfidataを購入すべきです。この素晴らしい製品が市場からなくならないうちにです。以下の構成で視聴を行いました。
- fidata HFAS1-S20の電源コードはSAEC AC-3000に非メッキプラグを付けたものに交換(付属のケーブルも見た目は良さげですが、試していません)→付属の電源コードに変更。これで必要十分です。
- DACはRME ADI-2 dac fsを使用。fidataとはUSBで接続
- USBケーブルはoyaide d+ USB class A rev2(安価ですね。もうケーブルに投資することはありません。でも、もうちょっと投資してもいいのかもしれません。) →Acoustic Revive USB-1.0PL-TripleCに変更。これは重要。
- fidataとwifiルーター間は無線LAN子機で分離。無線LAN子機の電源はリニア電源(トランス式電源)で供給
まず驚かされたのは、圧倒的な情報量とエモーショナルな鳴り方です。分析的に聴き込むと次のことが分かります。
- コントラストが高い(ハッキリ、クッキリ)が音は硬くならない。この両立は難しいです。
- とにかくフレッシュ。ダイレクト感が凄い。
- 自然な響きとうるおい。わざとらしさを感じられないのが凄いです。
- 音の消え際がきちんと表現されている。
- 音の浸透力が高い。
- Bud Powellなどレンジが狭く、オーディオ的には不利な音源であっても、愉しく聴ける。これは何が効いているのだろうか。(S/N? 精度? バランス?)
とにかく何を聴いても楽しいです。
今まで使用していたSoundgenic(SSDモデル)+トランス式電源も十分なクオリティを持っていますが、比較してしまうと、もう元に戻れません。この差はどこからくるのでしょうか。音楽やオーディオ的手法の分かっていらっしゃる方が試聴を繰り返すことによって、製品をまとめられていることが良く分かります。
1年程前にアキュフェーズのDP-720を売却し、DACと安価なCDPに置き換え、その後、NASを導入しネットワークオーディオの利便性に目覚め、fidataの導入により、ようやく手放したDP-720と音質面で同じレベルに達したと感じています。音楽ソースへのアクセスの容易さから以前より音楽を聴く頻度が多くなりました。ちょっとしたすき間時間で音楽を聴くことができるからです。ネットワークオーディオへのシフトは良い選択でした。CDは一部のプレミアム価格となっているものを除き、大部分を断捨離しましたので部屋もスッキリしました。SACDは購入価格より高く売れるものが多く、こちらは既に売却してしまいました。売却したSACDのアルバムはCD音源をレンタルで入手しリッピングして聴いていますが、SACDとの差があるのかどうか分からないくらい良く鳴っています。SACD特有の音の柔らかさはwavファイルをdbpowerampでdsd変換すると出たりして面白いです。どうしても気になることがあればハイレゾ音源を購入すれば良いと割り切っています。
fidata HFAS1-S20) シンプルな外観は機能美です。電源ボタンの下のランプ照度と色は変更できます。
RME ADI-2 dac fs + リニア電源、無線LAN子機+リニア電源) リニア電源は効果が大きいです。
fidataを購入する際はDELA N1A/3-S20-J(SSD 2TB)とどちらにするか悩みました。理由は簡単で、その価格差です。fidataの方が15万円高いです。DELAも市場の評価が高いため、なおさら悩みました。しかしながら、欲しいものを価格で妥協してしまうと、結局は買いなおすことになりますので、本当に欲しかったfidataを購入しました。
このfidata。商売的にはいかがなものなのか大変気になります。この製品のベースとなるものは4年前に発売されたものです。新機種の開発は進んでいるのか気になります。IO DATA社はオーディオ専業メーカーではありません。ピュアオーディオの世界で商売的に成功して社内でオーディオ開発に関わる体制が維持されることを期待しています。
残念ながら、この分野で他社の追従がないのも大変気になります。ピュアオーディオ市場は急速に縮小しているのでやむを得ないのかもしれません。
Un Poco Loco / Bobby Hutcherson) まさに別宇宙空間!ヴィブラフォン やばいです。