ここ1年でAccuphase DP-720の売却→RME ADI-2 DACの導入→オーディオ用NASの導入とシステムを更改してきました。現在は以下のとおりとなっています。
- DAC: RME ADI-2 DAC + エルサウンドのトランス式電源(12V/3A)
- NAS: Soundgenic RAHF-S1(SSD 1TB) + エルサウンドのトランス式電源(12V/3A)
- リッピング用PC: ThinkPad E430(Windows 10) + 内蔵ドライブ
- リッピング用ソフト: dbpoweramp R17.0
- NAS~DAC間USBケーブル: oyaide d+ USB class A rev2 0.7m
コストとしては1/3以下にダウンサイジングです。ファイルオーディオに本格的に取り組まれていらっしゃる方からすれば、エントリーレベルの機器ですが、大変良く鳴っています。Accuphase DP-720を手放したことはまったく惜しくありません。もっと早く決断しておくべきでした。リッピングも進んでおり、NASに入れたアルバムは450枚となりました。これでも44.2kHz/16bitのWAVで入れている限り200MBしかディスク容量は消費していません。
アルバムを450枚入れても聴きたいアルバムや曲に直ぐにアクセスできます。久しぶりにJim Hallのアランフェス協奏曲を聴きました。あれ!? このアルバム、こんなに音、良かったっけ。
現時点での評価と雑感)
- CDプレーヤーとはちょっと違う音の出方です。芯のあるビシバシとした安定感のあるサウンドは好みです。
- あまり聴くことのなかったアルバムもアクセスが簡単なので聴くようになりました。新たな発見の連続です。(ちょっと聴いてみようかな。という気になります)
- 電源は非常に重要です。DAC、NASともトランス式電源に変更するのは必須です。成功の秘訣です。これが音決めの全てかもしれません。電源コードも重要です。SAECのAC-3000(PC-Triple C導体)+無メッキもしくは金メッキのプラグの組み合わせが癖がなくお薦めです。(太すぎるものは個性があり難しいです)
- DAC~NAS間のUSBケーブルはオーディオ用としては普及価格帯のものを使っていますが、特に不満はありません。
- リッピングはオーディオ的こだわりをするのであれば、専用PC+パイオニアの数万円するドライブ+トランス式電源で実施すべきなのでしょうが、ノートPCの内蔵ドライブで実施しています。dbpowerampでリッピングすればバイナリーレベルではどのような環境でリッピングしても同じなので、これで良しとしています。出てくるサウンドに不満はありません。(リッピングに対するオーディオ的アプローチを否定している訳ではありません。費用配分の軸足をどこに置くかということを言っています)
- オーディオ用NASにも高級CDプレーヤー並みに高価なものがあります。物凄く気になりますが、世代交代の激しい分野ですので手が出ません。
- リッピングは面倒ですが、アルバム1枚あたり、自動的につけられたタグやアルバムアートの修正も含め10分以内で終わります。手持ちのアルバムの棚卸と考えればそれ程大変な作業ではありませんでした。
- とはいってもリッピングは大変なのでファイルのバックアップは必須です。
多くのUSB DACにはボリュームがついています。RME ADI-2 DACにもボリュームがあり、マニュアルを見ると良いものであることを強調しています。とても気になりますね。Accuphase E-650のプリアンプ部分を使わず、パワーアンプ部分に直結してみました。決して悪くはないのですが、音楽のタメや沈み込み、静粛感が衰退しました。オーディオの基本ですが、プリアンプの影響度は大きいです。今後投資するのであれば、プリアンプであるという思いを強くしました。でも、プリアンプって高いんですよね。自動的に単体のパワーアンプも購入することになります。魔法の言葉「人生は一度きり、残された時間は決して長くない」さて、買えるでしょうか。
Live in "5 days in JAZZ 1974" / 菅野邦彦)新たな発見の一例。持っていることを忘れていました。天才、菅野邦彦。静けさの中からの躍動。これを聴かずに何を聴く。