2010年9月にこのスピーカーに出会ってから機器は買い替えてきましたが、このスピーカーだけは買い替える気が全くしません。必ずしも原音に忠実ではないのですが、音楽が聞こえてきます。人の声はリアルで楽器は大いに歌います。オーディオのセオリーからするとスピーカーには多くの予算を費やすべきです。しかしながら金額的には全く釣り合っていません。でも、これがいいのです。
Eva Cassidyさんの最期のライブアルバムを聴いています。手を伸ばせば、そこにはEva Cassidyさんがいます。オーディエンスとの一体感が素晴らしいです。
使用上の留意点としては、とにかく低音がでますので、床面を補強しないと床が共振して音楽になりません。床面が強固でない場合はオーディオボードを敷く必要があります。オーディオボードはKRIPTON AB-2000を使用しています。あまり大きな音はださないのでこれで足りていますが、大きめの音で聞かれる方は、もっと強固なものが必要となると考えています。
アンプはプリメインでも鳴らせます。以前使用していたアキュフェーズのプリメインE-407、E-450、E-650のいずれでも問題ありませんでした。しかしながらセパレートにすると更に広大な空間が拡がります。低音域の歯切れが良くなり、リズムを刻むようになります。ベースラインがわかりやすくなります。これが本来の実力なのでしょう。実はアンプに対する要件は厳しいのかもしれません。