ファイルオーディオに移行したわが家のシステム。NASに保管している音源はCDをdBpowerampでリッピングした44.2kHz/16bit wavファイルです。
当然ハイレゾ音源も気になりますが、CDをリッピングした音源に不満はなく(むしろCDプレーヤーより良く鳴っているものが多い)今までハイレゾ音源を購入したことがありませんでした。
しかしながら、やっぱり気になりますので、陽水の「氷の世界」のハイレゾ音源を購入しました。flac 192kHz / 24bit音源です。こちらは2018年にマスターテープからリマスターしたものであり期待が持てます。
比較対象は20数年前に購入したCDをリッピングして44.2kHz/16bit wavにしたものです。
ハイレゾ音源)
- 実にスムーズで自然な音の出方
- 陽水の声が若干若返ったような感じ
- 全体のバランスが良く、いくらでも音量を上げられる感じ
- 誰が聴いても良い音
CDリッピング音源)
- 全体的にメリハリのある音の出方
- ちょっと音が硬いかな
- こんな感じの音の出方は実は結構好みだったりします
結構分かりやすい差です。オーディオ的な観点ではハイレゾ音源の「氷の世界」の方が点数が高いです。特にオーディオの分かる方に対しては「ハイレゾ音源の方が良い(点数が高い)」と言わないと「お前、耳が悪いんじゃないの」「使っている機器がダメなんじゃないの」とか言われてしまうでしょう。
しかしながら、CDリッピング音源の方には「ハッとする瞬間」があり、こちらの方が好みだったりします。メリハリのある音は好みです。これは、私が音楽を聴き始めたころにはCDが台頭しており、私がアナログ(レコード)世代ではないということが影響しているとも考えています。
なお、このハイレゾ音源はリマスターされているため、この音の違いが「ハイレゾによるもの」なのか「リマスターによるものなの」か判断できないと考えております。
既に持っている音源については、コストをかけてまでハイレゾ音源を集めなくても良いかな。という気持ちです。ハイレゾ音源は結構高価です。
一方、ハイレゾ音源はリマスターして作成しているものについては、宝が隠れている可能性が高いです。もう少し集めてみようかとも考えています。
ごちゃごちゃ書きましたが、この時代の陽水。久しぶりに聴きました。本当に素晴らしいです。音質の比較なんか良い作品のもとでは意味を成しません。そんな時間があるのであれば一曲でも多くの曲を聴いた方が良いです。
例えば、オーディオ的快感度は渡辺香津美の1983年のアルバム Moboの方が高いです。これはCD音源です。音をどのように創るかということは時代と共に確実に進歩しています。ハイレゾというフォーマットだけにとらわれて音源を収集することが幸せになれるわけではありません。