アマチュア無線 JN1NBU

無線とピュアオーディオ JN1NBU

ピュアオーディオに関しては幾度となく買い替えを繰り返してきました。好きな音の傾向がつかめた段階で可能な限り予算をつぎ込むのが限られた人生の時間を有効に愉しむ秘訣です。という結論に到達するのに20数年かかりました。アマチュア無線はロケーションしだいです。現状はいかんともしがたいので、ほどほどの設備で愉しめる範囲でやっています。ちょっとした成果を喜ぶ気持ちを大切にしたいものです。

TS-480でバンドスコープとCW Skimmerの実現

TS-480HXにはバンドスコープがありません。パイルアップの度にRITをグリグリ回してリターンポイントを推測していましたが、一念発起してHDSDRによるバンドスコープとCW Skimmer環境を構築しました。 

バンドスコープやCW Skimmerがなくても、ペディション局の癖はわかりますし、何となくどこで呼べば良いのかわかります。しかし、これらを導入してわかったことは、

  1. リターンポイントがわかった瞬間、パイルの山がそこに移動します。バンドスコープやCW Skimmerはもはや標準機能であることを思い知らされました。
  2. リターンポイントが移動すると、すぐにその周波数付近で皆さんコールし、たちまちカオス状態となるため、ペディション局は頻繁にリターンポイントを変更します。

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 特に、リターンポイントが頻繁に変更される傾向は、耳で聞いているだけでは、対応がものすごく大変になります。疲労度が全然違います。もっと早く導入すべきでした。

構築方法はネットで検索すると出てきますので、TS-480で実現する場合のポイントのみ記載します。

必要な機器)

  • SDRplay RSP1A(日本の代理店から購入)
  • IF Buffer Amp - PAT85M5(KD2C局のサイトから購入)

ソフトウェア)

  • HDSDR
  • CW Skimmer
  • Omni-RIG(TS-480HXとHDSDRの周波数を連動させるために使用)
  • VB-CABLE Virtual Audio Device(仮想オーディオデバイス)

構築手順)

  1. TS-480の1st IF(73.095Mhz)をCN152から取り出し、IF Buffer Amp - PAT85M5に接続します。当初はBuffer Ampを省略し、送信時は1st IF~SDRplay RSP1A間をRFリレーで切り離していました。送受信の度にリレーがうるさいのと、ハイインピーダンスのIF信号を同軸ケーブルで引き回した場合の影響を懸念し、IF Buffer Ampを入れることにしました。
  2. IF Buffer Ampはリグ内部に組み込みます。電源は受信時のみ供給されるTS-480のRxB(8V)より供給します。回路図にも基板上にもRxBの記載があります。このポイントは複数ありますが、非常に込み合った場所にあり、取り出しに難儀しました。
  3. IF Buffer Ampの出力を同軸ケーブルでSDRplay RSP1Aに接続します。
  4. SDRplay RSP1AのIF Modeは「Low IF」を選択します。これで受信周波数付近に現れるイメージ妨害(キャリア)の問題が解消します。SDRのソフトウェアでこのイメージ妨害のみ排除することもできますが、「Low IF」にした方がスムーズです。
  5. VB-CABLE Virtual Audio Device(仮想オーディオデバイス)はHDSDRでCW Skimmerを広帯域で使用するために必要です。

1st IF(73.095Mhz)はCN152から取り出します。

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電源は受信時のみ供給されるRxB(8V)より供給します。RFC経由のため、ここからの供給が良いのですが、狭いので取り出しが困難です。この場所から取り出し困難な場合は基板左下のRxBの刻印がある所でも問題ありません。

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IF Buffer Ampはこの位置に設置します。(超強力両面テープで貼り付けます)ここしか空間はありません。赤色のケーブルはRxB(8V)をIF Buffer Ampに供給するためTS-480HXの基板にはんだ付けしています。とても狭い場所のためRxB(8V)の取り出しは二度とやりたくありません。

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SDRplay RSP1AのIF Modeは「Low IF」を選択します。

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構築してみて)

大満足です。1st IFを取り出すために、リグ内部にはんだごてをあてますので、それ相応のリスクがあります。IF outや、RF outのある機器に買い替えて、200Wが欲しいのであれば、別途リニアアンプを買った方が良いかもしれません。特にIC-7300は安価です。後に続く方への参考になればと思い書いてみました。この手法は古めの機器への適用も可能です。ネットで「SDR IF TAP」で検索すると多くの情報を入手できます。