RF Couplerのトロイダルコアのトランスが原因不明の破損(焼損)を起こし、自分で新規にトランスを作成し修理したPalstar HF-AUTOのRF Couplerを交換しました。
自分で巻いたトランスでも全く問題なく使用できておりますが、Palstar社より交換用のRF Couplerを取り寄せました。(RF Couplerは$80、送料は$20でした)
USから約10日で到着しました。
早速開封です。前回、トランスのコアは基板に固定されていないと書きましたが、樹脂のようなもので基板に固定されています。焼損した時にこの樹脂も溶けてしまったのでトランスのコアは基板に固定されていないように見えていました。
アンテナチューナーのカバーを外し、背面パネルのネジを外します。交換するのは、写真左上の基板です。
取り外した基板です。赤枠部分が自分で作成したトランスになります。ちょっとコアと巻き線との隙間が多いですね。もう少しコアに密着させながら巻けば良かったです。こちらの基板は予備部品とします。
置き換え完了です。
背面パネルを再度ケースに取り付けます。これにカバーをかぶせて完了です。メンテナンス性は良いです。
RF Couplerを交換した後にPalstar HF-AUTOのパワー表示が現用のパワーメーターLP-100Aの表示より20%程大きくなっていることに気づきました。これは容認できる誤差ではありません。RF Couplerを交換する前はほぼ一致していました。
Palstarのサイトのフォーラムで確認するとパワー表示の校正ができることが分かりました。手順はYouTubeに投稿されています。
まずは昔懐かしいファミコンの裏技のようにAボタンとBボタンを押して、Bボタンのみ離すといったような感じでCALIBRATEモードに入ります。
YouTubeより抜粋)
MODEボタンを何回か押して、POWER CALIBRATEモードに入ります。
YouTubeより抜粋。私の環境ではありません)
ダミーロードをつなぎ14MHzでLA-100Aのパワーメーターの表示とほぼ同じになるようにしました。バンドを変更すると5%程度の差はでますのであまり厳密にやっても仕方がありません。当方はTS-480HXの最大パワーで合わせました。
最大パワーで合わせるとその中間の100Wでも、パワー表示はほぼ一致します。
HF-AUTOの表示)
LP-100Aの表示)
SWRはダミーロードにしては高めです。ダミーロードはMFJ-264です。MFJ品質ですので仕方がありません。HF-AUTOのパワー表示が20%大きいという状況は改善できましたのでこれで良しとします。
MFJ-264 ダミーロード)
耐電力1.5KWは10秒間しか使えません。実際は200Wでもかなり熱くなります。SWR特性もイマイチです。精密な測定にはまったくお薦めできませんが、安価であり、それなりに使えるのが最大のメリットです。