Accuphase C-3850とP-7300の組み合わせでは、これまで P-7300のゲインをMAX、C-3850のボリュームを-60dB付近で使用していました。
Vienna Acoustics Beethoven Baby Grand Referenceは鳴り出しが良く、この設定でも音量的に不満はありませんでした。しかし、ボリュームをほとんど上げられない状態が以前から少し気になっていました。
AAVAは小音量でも音質面で問題はないと理解していましたが、「本当にそうなのだろうか」という思いが次第に湧いてきました。
そこで、P-7300のゲインを下げ、C-3850のボリュームを上げる方向で試してみました。
- P-7300:-6dB → C-3850:-52dB
- P-7300:-12dB → C-3850:-46dB
いずれも音量は同じになるよう揃えています。
結果として、音質傾向そのものは変わりません。「音色が変わる」「バランスが崩れる」といったことはありませんでした。
しかしながら、
- 音の密度が一段上がる
- 音像が軽くならず、芯が明確になる
- 躍動感がわかりやすくなる
といった変化は、はっきりと感じ取ることができました。
特に -12dB / -46dBの設定では弱音が無理なく立ち上がり、音楽の流れがより自然になる印象があります。
派手な変化ではありませんが、「同じ音楽をより説得力のある形で聴けるようになった」という表現がいちばん近いように感じています。
機器の性能がどうこうというよりも、プリとパワーの役割分担が整理された結果なのだと思います。
システムが完成していると思っていても、使い方次第でまだ音楽は深くなるのだとあらためて感じました。

【評価に使用した音源】
- 陽水ライヴ・もどり道 (Remasterd 2018 192kHz/24bit) / 井上陽水
- Undercurrent (Esoteric DSD 2.8MHz) / Bill Evans & Jim Hall
- Shanti's Lullaby (44.1kHz/16bit) / Shanti
最後に一言
変化の差はわずかです。楽曲によっては差は感じされない可能性もあります。