当方はアメリカン電機のOAタップをオーディオ機器用として使っています。過去にさまざまなオーディオ用として販売されている重厚でかつ高価な電源タップを使用したうえでの結論です。アメリカン電機のOAタップの材質(硬さ)が音質面で良い効果となっているのだと思います。コンセント自身もOAタップ本体には軽くはまっているだけであり、これも相乗効果となっている可能性もあります。オーディオ用と考えた場合、極めて安価ですので、一度試されてみることをお薦めします。ACコードはSAEC AC-3000を使用しています。2芯コードを使用しアースは使用しないのがポイントです。実は屋内配線用のPVC 2芯ケーブル 2mmでも音質は問題なかったりします。あまり太い導体のコードは使わないことをお薦めします。太い導体は多くの場合、音が変わってしまいます。変わるということは必ずしも良くなるということだけではありません。
今回はOAタップのコンセント(2個口)をAC電源側上流から「アンプ」「DACとNAS」「NASに接続している無線LAN子機用のトランス式電源」を分けるため、アメリカン電機の2個口のOAタップ(ケーブル無し:KU1090)を調達しました。
アマゾンですと即納です。ちなみにボディー色は黒も選べます。黒の方がちょっとだけ価格が高いです。
これを今使用している4個口のOAタップに連結します。簡単です。工作の所要時間は30分です。
早速各機器の電源コードを接続しなおします。
左から「アンプ(E-650)」「DAC、NAS(fidata)」、そして今回追加した2個口のOAタップには「NASに接続している無線LAN子機用のトランス式電源」を接続しています。
コンセントへの接続はオヤイデの無メッキ真鍮ブレードのP-029を使用しています。もう20年くらい使いまわしています。新規に購入するのであれば、アメリカン電機のプラグが500円程度と安価でお薦めです。
最後になりますが、アメリカン電機のOAタップや電源プラグにACコードを繋ぐためには、コード側は圧着端子加工が必要です。使用する圧着工具は事故防止の観点から圧着ペンチやはんだ付けではなく、JIS規格の圧着工具を使ってください。ちょっとだけ高価ですが、安全にかかわる部分ですので重要です。
「スズメッキされた圧着端子は音が悪い」といった先入観がありますが、そんなことはありません。JIS規格の圧着工具できちんと圧着されたコードは圧着端子と分子結合しているため、機械的、電気的にも極めて安定した状態となります。スズメッキの圧着端子は適度な柔らかさがあるため、ねじ止めした端子間との抵抗値も低くなり、かつ安定します。
圧着工具の例)