無線とピュアオーディオ JN1NBU

無線とピュアオーディオ JN1NBU

2015年11月に再開局しました。25年間のブランクがあります。ピュアオーディオは私の中では「あがり」と考えていますが新製品が発売となるとつい気になってしまいます。沼とならないよう自制するのが大変です。

リッピングソフト dBpoweramp R17 DSD変換

リッピングソフトのdBpowerampをR17にリリースアップしました。私が使用していたR16からは追加ライセンス費用なしでリリースアップできました。

R17ではリッピング済のファイルからDSD変換ができるようになったため試してみました。

使用したアルバム)Windy City / Alison Krauss

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比較対象は次のとおり

(1) CDからリッピングした44.1KHz/16bit wavファイル

(2) (1)のwavファイルからdBpowerampでDSD64に変換したdsfファイル

DSD64に変換します。操作は簡単です) DSD64に変換するとファイルサイズは約4倍になります。

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DSD64の音質評価は次のとおりです。

  • エッジが少し柔らかくなった感じ。ブラインドテストしても区別できるかも。
  • そのためか、空間表現のバランスに違和感を感じる。

絶妙なバランスでミキシングされているアルバムや空間表現のできるオーディオシステムでは違和感があります。私の環境では不採用です。好みに合えば他のアルバムでもテスト継続でしたが方向性が分かりましたのでここで止めとします。

ただし、音が変化することは事実ですので、そもそも現在の空間表現のできるシステムを前提としていないアルバムでは、DSD変換をすることにより、これを好みと感じる方もいらっしゃるのではないかと考えています。DACのフィルター設定を変更するよりも分かりやすい変化です。

なお、クラシックに造形の深い知人はdBpowerampのDSD変換により良い効果が認められたと話してくれました。この方はアナログ(レコード)歴が大変長いです。複数のカートリッジを所有されており、その違いを愉しまれていらっしゃいます。DSDはアナログ音源を日々聴かれている方には好ましい音質なのかもしれません。試すのはタダですので気になられた方は試されることをお薦めします。

ピュアオーディオは音の変化を愉しむ趣味です。ちょっとしたことでも試してみるのが長続きするコツです。

さて、DSD64に88.2kHz/24bitに変換したものも含めて特定の曲で三つ巴の戦いです。

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44.1kHz/16bitと88.2kHz/24bitとの違いは上の画面を見ながら聴くとどちらが演奏されているか分かるため、音が違う気がするのですが、ブラインドテストされたら、全くあてる自信はありません。恐らく同じに聴こえているのでしょう。DSDはブラインドテストでもあてられそうです。

ネットを検索するとCDのハイレゾ化(なんちゃってハイレゾ)は「意味がある」「意味がない」の両方の評価が見つかります。使用する音楽ソース、システム、ご自身の耳、プラシーボ効果といった多くのパラメータが関わっているため、どちらも正解だと思います。

しかしながら、私の環境では「意味を見いだせない」という結果になりました。自分で試してみることが重要です。