【2023.4.19 追記】コイル部分が黒ではなく透明の理由をメーカーに確認しました。改良版とのことです。安心しました。
- コイル部分が黒いものは段階的に廃止して新しいクリアケースに移行している。現在、黒のものが残っているのはHi-Q 4/80のみ。
- 新しいクリアケースは、より耐久性があり、より良いポリマーでUV耐性がある。これによりコイルの使用可能期間が長くなっている。
- クリアケースはコイルに貼られた磁石やターンカウンターだけでなく、コイル内部やその位置を確認することができるため、クオリティ・オブ・ライフにも貢献する。このような理由から、クリアケースを希望されるお客様からの声が多くあった。
- Web storeの更新が間に合っていない。
our first international HAM sale.とのコメント。こんな大きいモービル用のアンテナ。アメリカ以外では需要はないのかもしれません。
アンテナやATUメーカーでは新デジタルモード(FT8)などで使用する場合はPEPの1/4~1/5の電力までとアナウンスしています。このアンテナの耐電力はPEP 1,500Wです。FT8で200Wで使用してもまったく問題ありません。160mや80mも運用できます。ネックは価格です。
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9時過ぎに到着しました。予定より1日早かったです。UPSが提携しているヤマト運輸が持ってきました。アンテナには関税はかかりませんが、商品価格の60%に対して消費税がかかります。通関手数料と合わせて支払いをして受け取りです。
上がHi-Q ピラニア 4/80で下が今回調達したHi-Q-5 HFになります。コイル部分のポリカーボネート樹脂が黒ではなく、透明です。ピラニアシリーズの前の製品が透明ですので過去の部品を流用でしょうか。経緯はわかりませんがちょっと残念なポイントです。
長さが10cm短いのは旧ピラニアシリーズと同じです。
サイズを測ってみました。旧ピラニアシリーズのHi-Q 5/160と同じサイズです。制御用ケーブルの取り出し部分が直出しから4ピンコネクターに変わっている点以外は違いはないようです。
コイル部分を拡大します。大きいですね。80mバンドや160mバンドでの効率が良いとのことです。
早速、Hi-Q ピラニア 4/80と置き換えました。モーターの極性が逆なのは仕様でしょうか。それとも間違えたのかなぁ。当初チューニングしないので焦りましたが、アンテナ・アナライザーで確認して気づきました。各バンドとも正常に稼働しましたので実戦投入です。160mバンドはロングワイヤーなしでもマッチングがとれます。しかしながら、少しでも条件を良くするため、実戦ではロングワイヤーを使うことになります。
コイルの上下とも黒っぽくなっています。黒っぽい部分は実測で3cm程あります。上下のプレートとコイル部分はネジ構造で組み立てられており、上下のプレートのネジ部分が透けて見えています。
この3cmのネジ部分があることにより、ネジ部分にはタップ位置を移動することができなくなっています。したがってハイバンドでは本来不要なコイル部分が残ってしまいます。これは旧ピラニアシリーズでもあった不利な仕様であり、10mバンドや12mバンドでは影響があります。10mバンドの1/4ラムダは約2.4mですが、10mバンドで使用するためにエレメント長を調整すると、このアンテナでは全長は1.8mとなります。エレメントの途中にタップを移動することのできない上部のエリアのコイルが入ってしまうからです。
【追記】
コイル下の接続部分(本文でネジになっていると書いている所)はコイルケースを手で回すと緩みます。コイルの交換が可能です。これが仕様なのか接着忘れなのかは不明ですが念のため防水対策をすることにしました。
さすがに接着する勇気はありません。シリコンテープを使いました。3mで1,500円と高価ですが適用範囲が広いです。