7~8年程前にオリジナルマスターの版権が切れたか何かで、本来版権を持っているレーベル以外からリマスタリングしたCDが発売されていました。その後、著作権法の改定があったようで、このようなCDは最近では見かけなくなりました。(間違っていたらごめんなさい)
そのひとつとしてArt Pepperで最も有名なアルバムであるMeets the Rhythm Sectionのリマスタリング盤があります。オリジナルの版権元のアルバムと違い、あまり趣味の良いジャケットではありません。通称「赤シャツ盤」と呼ぶようです。
オリジナル盤)
通称、赤シャツ盤)
赤シャツ盤のamazonの評価では「オリジナルより良い」「これぞJAZZである」「いやリバーブ利かせすぎ」「音が歪んで聴こえるため頭が痛くなる」「11曲目から収録されているアルバム「THE MARTY PAICH QUARTET」の音質がおまけレベル」と賛否両論でした。
久しぶりにこのアルバムを取り出して聴いてみると実に良いではないですか。「THE MARTY PAICH QUARTET」もおまけレベルではありません。
リマスタリングの段階でギリギリの効果を狙ったため、システムによってはそれが癖となって聴こえるのかもしれません。以前の私のシステムが正にそうでした。オーディオ的快感度MAXを狙ったAccuphase DP-720(現行機のDP-750はもっと快感度が大きいらしいです)から業務系の流れを汲むRME ADI-2 DACに更改した結果、きちんと聴けるアルバムが増えたのは喜ばしいことです。でも、オーディオ的快感度MAXも懐かしいです。
John Coltrane/Giant Steps)ブローしまくりです。