CW Skimmerのサイトにガイドがありました。
ポイントとなる設定はこちらです。
1.の設定がポイントです。以下はIC-7610のマニュアルからの抜粋です。フィルター通過前のIF信号(12kHz)を出力することができます。
これをCW Skimmerに入力してあげれば良いのです。
USB3ポートのI/Q出力を使った場合と比較するとデメリットは次のとおりです。
- CW Skimmerでデコードされる帯域は12kHzまでに限定される。
- USB AF/IF出力はFT8で使用しているため、FT8ではAF出力、CW SkimmerではIF出力に都度、IC-7610の設定を変更する必要がある。
デコードされる帯域は通常12kHzあれば十分でしょう。
都度設定変更が必要な件については、IF出力をUSBポートではなく、ACC 1に対して出力し、それをパソコンのマイク端子に入れるか、外付けのUSBサウンドカードを経由してパソコンのUSBポートに入れてあげる方法で回避できます。
既にHDSDRでCW Skimmer環境を構築したので、この方法を試すことはありません。しかしながら、パソコンのOSのリリースアップなどでHDSDRが正常に稼働しなくなった場合でも代替策があるということは安心材料となります。
IC-7300での対応方法についても確認してみました。「スプリット運用とし、受信側をFMモードにしてIF出力をさせる」とのことです。これだとCWを耳で聞いた場合、12kHzすべてを聞くことになりそうです。もしそうだとすると実戦投入は厳しいですね。