無線とピュアオーディオ JN1NBU

無線とピュアオーディオ JN1NBU

2015年11月に再開局しました。25年間のブランクがあります。ピュアオーディオは私の中では「あがり」と考えていますが新製品が発売となるとつい気になってしまいます。沼とならないよう自制するのが大変です。

FMチューナー名機 KENWOOD L-02TとケーブルテレビでのFM放送受信

知り合いがFMチューナーの名機 KENWOOD L-02Tを入手しました。価格は内緒ですが、結構ビックリする価格(高価です!)です。きちんと整備されており、40年前の機器とは思えぬ良い状態とのことでした。NHK-FMで聴くクラシックが極上との感想でした。FM放送では15Khz以上はフィルターで切られているため聴こえませんが、そんなことは気にならないくらいこごちの良い音とのことです。配信側や高級チューナーに何か秘密や秘儀があるのでしょう。こればかりは聴いた方しかわかりませんね。

KENWOOD L-02T)1981年発売。定価30万円のFMチューナです。当時の物価やオーディオ製品の価格が今ほど高騰していないことを考慮すると超高級チューナーです。

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さて、問題となるのはFMアンテナです。FM放送の場合、マルチパスの問題もあるため、指向性の強いアンテナを障害物の少ない場所に建てる必要があります。現実的にはそのようなアンテナを自宅に建てることは難しく、知り合いは機器付属の300Ωのアンテナフィーダーで作られた折り返しダイポールアンテナで聴いていたようですが、先日、「ケーブルテレビの受信用のアンテナ端子につないだら、本来のFM放送の周波数とは違うけど、マルチパスもなく受信できた」と連絡がありました。

デジタル放送の時代にアナログ放送であるFM放送がケーブルテレビで搬送されており、かつFM放送帯であることに大変驚きました。そんなことはあるのかなあ。と思い各ケーブルテレビの放送番組を調べてみると、調べた範囲ではFM放送が配信されています。

気になったのでWikipediaを見てみると、「再放送」の項目に以下の記載がありました。

放送法第140条に基づき、業務区域内の全部または一部を放送対象地域とするテレビ地上基幹放送に受信障害が相当数発生すると総務大臣が認めた場合は、CATV事業者に同時再放送が義務付けられる。

テレビ放送の再放送を義務づけるという内容ですが、FM放送についても受信障害が発生した場合、保障を求められる可能性があるため、再放送しているのかもしれません。

FM放送を聴こうとしているがアンテナをどうしようかと思案されていらっしゃる方には朗報ですね。