機器やスピーカーの買い替え、クリーン電源の導入、あらゆるケーブルの交換、DACのオペアンプの交換など、オーディオ趣味としては一通りのことをやってきましたが、ようやく満足のいく音を手に入れることができました。なお、私はCD世代ですので、アナログ(レコード)はやっていません。また、サラリーマンですので、資金が潤沢にあるわけでもありません。
30年間のオーディオ歴でわかったことは次のとおりです。赤文字部分が特にお伝えしたいことです。潤沢に資金があるのであれば別のアプローチがあるのかもしれません。例えば100万円のケーブル、数百万円の機器やスピーカーの導入など資金力での解決です。(資金力で解決できることを保証する訳ではありません。)
- 機器やスピーカーをいくら試聴しても良し悪しはわからない。時間の無駄である。これはというものを購入して年単位で使用して、初めて自分にとっての良し悪しがわかる。したがって、買い替えを前提に機器は購入する。つまり勉強代が必要ということです。
- メーカー製の機器に手を加えて、もっと良くしてやろう。なんて間違っても考えないことです。メーカーは社運をかけて音作りをしています。好みに合わない場合は、機器を買い替えるべきです。
- オーディオボードはスピーカーを設置する床が弱い場合は効果的である。
- 機器の下に敷くオーディオボードやインシュレーターは躍動感が失われるものが多い。
- 電源コードは機器の付属品を使用する。機器の美味しいところが活きてきます。
- 電源タップもオーディオ用の重厚なものは使用しない。音への影響が大き過ぎます。
- 壁コンセントもオーディオ用のものには交換しない。機器の特徴が変わってしまいます。
- クリーン電源やアイソレーショントランスも音が変わり過ぎます。好みに合わない可能性もあります。導入するのであれば、好みに合わない場合は手放す勇気が必要です。私は全て手放しました。
- 機器間のRCA、XLRケーブルはBelden 88760が良い。(他にも良いものがあるかもしれませんが、答えが分かっているので探す必要はないです。アキュフェーズ同士でしたら純正のケーブルで音合わせをしているので、それも正解です)
- スピーカーケーブルは「太すぎるもの」「シールドが凄いもの」「銀コートされているもの」で良い結果となったものはありません。
- CDをCDプレーヤーで満足のいく音で鳴らすのは大変難しい。ファイルオーディオに移行すべき。もちろんCDプレーヤーに100万円とか投資できるのであれば、その限りではありません。
- 良い音で鳴っているのであれば、それ以上いじらない。(これが難しい。。。)
いや、お前、RME ADI-2 DACの電源、変えているじゃないか?というツッコミが聞こえてきます。はい、そのとおりです。オーディオ機器はケーブルも含めて音合わせされているのは事実です。基本変えるべきではないのですが、変更した結果、それが良いのであれば受け入れるべきです。
RME ADI-2 DAC付属の電源アダプターはスピード感があり、実はこの音も気に入っています。オールマイティな音です。たまに付属の電源アダプターに戻して聴いています。一方、今使っているリニア電源は、ベースのブリブリ感やドラムのアタック感がでるため、ジャズを聴く私には合っています。あくまでの、純正の音を基準(正)として考えています。
RME ADI-2 DACの電源アダプターはスイッチング電源ですが、必ずしも、スイッチング電源=音質が良くない。という訳ではありません。オーディオ用NASのfidataやDELA、LINNのシステムや海外製のオーディオ機器のいくつかはスイッチング電源です。要はメーカーがどのように音作りをするかで音質が決定されます。もちろん、ちゃんとした音作りのポリシーのあるメーカーの製品を選ぶのはいうまでもありません。
Accuphase E-650)