ネットで検索すると、ヒューズがすぐに切れる場合の被疑個所としてブリッジダイオードの故障という記事がいくつか見つかりました。当方の故障もこれに該当するのか確認しました。
使用しているブリッジダイオード GBPC3504(200V/ 35A)はこの電源の最大定格34Aに対してギリギリであることから、ここが故障することがあるようです。ご存知のとおり、半導体の許容電流は使用温度が高くなると下がりますので、もう少し余裕のある部品であったらと考えます。
まずはブリッジダイオードの位置を確認して、チェックのため取り外します。
ブリッジダイオードはM3 長さ15mmのネジ1本で固定されています)
はんだを吸い取り配線を外そうとしましたが、私の持っている100Wのはんだごてでは熱容量不足ではんだを溶かすことができませんでした。長時間こてをあてると被膜が溶けますので、ケーブルを切断して外しました。ケーブルが短くなりますが、長さが不足してしまうことはなさそうです。
ブリッジダイオードを取り外し、ケーブルの端末処理をした状態)
取り外したブリッジダイオード)型番はGBPC3504(400V / 35A)
AC入力間の抵抗値を確認します。正常な状態ではオープンの筈ですが、ショートしています。
ダイオードチェックポジションで確認するとAC~マイナス間のみ正常、残りはすべてショートしていました。壊れていますね。
秋月電子でちょうどいいのがありました。 BR5010(1000V / 50A) 300円です。元のブリッジダイオードより5mm厚いため、M3 20mmの取り付けネジも購入しました。 ヒューズも購入しましたが、500円でおつりがきました。これで直れば安いですね。(AmazonではBR5010が5個で824円とかありますがそんなにたくさんは必要ないです。)
BR5010(1000V / 50A) 元のブリッジダイオードより厚みがあります。
早速取り付けました。シリコーングリースはパソコンのCPU用がありましたのでそれを流用しました。太いケーブルのからげ配線とはんだ付けは難儀しました。
30Aまでテストしましたが全く問題ありません。
TS-480HX(200W)を1台の電源で定格ギリギリで常用すると今回のように電源が壊れることがあるかもしれません。今後は先日購入したアルインコ DM-330MVと負荷分散させて使用する予定です。本来は同じ型番の電源が好ましいのですが、双方の電源の電圧差が低負荷の領域では少ないと思われますので使用できると判断しています。