シャントコイルのタップの位置を160mと80mバンド以上でリレーで切り替えられるようにしましたが、160mにおいては、シャントコイルをリレーで切り替える方法と、シャントコイルを80m~10m用の巻き数の少ないものを使用してアンテナチューナーを併用したものと送受信とも大差ないような気がしたため、以前のリレーで切り替えしない方式に戻しました。(切替リレーは撤去しました)
シャントコイルのタップの位置を切り替えた場合でも、全てのバンドにおいてSWRが十分に下がる訳ではないので、結局アンテナチューナーを併用しているという状況であるということが元に戻した大きな理由です。
直径2mmのエナメル線をコイル径30mm、9回巻にしたものに戻します。
【9回巻のシャントコイル】(以前の写真の使いまわしです。度重なる変更で現時点ではケース内はこれほど綺麗ではありません)
元に戻すにあたり、コイルの巻き数に最良パターンがないか確認しました。今後、同じような試行を繰り返さないよう、計測結果を残すことにします。7回巻、9回巻、11回巻のものを用意し、Digital Vector RF Wattmeter LP-100でSWR最小点ではなく、同調点(X=0)となる時のインピーダンスZを計測しました。
インピーダンス計測結果)
なんともいえない結果がでました。11回巻きで14MHzでインピーダンスが100オームとなる理由は分かりません。シャントコイルに共振点でもあるのでしょうか。分かってはいたことですが、シャントコイル1つで全てのバンドに対応することはできないという結論になりました。このアンテナはマッチング回路がないので割り切りが必要です。マニュアルにも、SWRには割り切りが必要であり、必要に応じてアンテナチューナーを併用するとの記載があります。
エレメントの長さを変更してもインピーダンスは変わりますので、深追いはあまり意味がありません。
シャントコイルの巻き数は9回に固定し、40mバンド以外はチューナーを併用するという割り切りをします。今回Palstarのオートアンテナチューナーを入手したため、チューニングに手間はかかりません。
Palstar HF-AUTO Auto antenna tuner)