※オーディオ機器は組み合わせや部屋の環境、聴かれる音楽のジャンル、個人の感性の違いにより私の評価と皆様の評価が一致するということはありえません。あくまでも私個人の感想であることにご留意願います。
1週間程前にアキュフェーズ DP-720の約30分の1の価格であるマランツCD6006を購入しました。
アキュフェーズ DP-720でご覧のアルバムを改めて聴きなおすと、ボーカルや楽器の実在感、浸透感、無音部分(音が無い部分は、音が無いように聴こえます。嘘っぽい表現ですが、本当ですよ)など良く表現されています。せつない曲は本当にせつなくなり、胸が詰まる感覚になります。感情のベクトルが一致すると涙がでます。本当に素晴らしいCDプレーヤーです。このプレーヤーの開発や音決めをされた方は素晴らしいです。
では、私のアルバムの多くを占めるJAZZはどうでしょうか。この2枚を選んだ理由はDP-720ではきちんと鳴らないアルバムだからです。ちなみに、他のJAZZのアルバムも同様の傾向を示します。これがDP-720を使用する上での最大のストレスです。
具体的にはこんな感じです。
- 楽器が分離されすぎ。個々の楽器がバラバラに歌い始める。
- サックスのブローした時の音が強調されすぎて音楽のバランスが良くない。
- シンバルは純金のシンバル(そんなのないけど)を叩いているようだ。
- ヴィブラホーン(鉄琴)は鉄骨を叩いているようでウルさすぎる。
これがマランツのCD6006ですと実に上手く鳴るのです。とてもバランスが良いです。安価なプレーヤーですがキチンと音楽の分かる方が音決めをしていると思われます。これも良いプレーヤーです。ただし、最初にあげたボーカルのアルバムを聴いても、DP-720の表現とは大きな隔たりがあります。双方の間には絶対に埋まらない溝があります。価格差は絶対に埋まりません。
マランツ CD6006 これなんかブリブリに鳴ります。最高です。
この価格差のある2つのCDプレーヤー。両方所有するのが良いのですが、趣味のオーディオとしてはゴールとなってしまうのでつまらないです。
アキュフェーズ DP-720、売却しました。さて、次は何を買いましょうか。