導入から10日が経ちました。
先に導入された方の感想としてよく耳にする「空気感の向上」「奥行きや空間の広がり」「細部の見通しが良くなる」といった表現。まさにそのとおりだと実感しています。もっと具体的な言葉で言い表せれば良いのですが、結局は同じような言葉に落ち着いてしまうことも理解できました。
私の大好きな歌手、Eva Cassidyのアルバム「Eva By Heart」。その10曲目「Waly Waly」には、バックに波の音が入っています。どこか荒涼とした感じですが、マスタークロックを導入してからは、その波音には確かな距離感が生まれ、より繊細な表情が感じ取れるようになりました。曲そのものの魅力に比べれば音の分析は些末なことかもしれませんが、全ての楽音に共通して「距離感」「空間表現」「緻密さ」が加わることで、冒頭のコメントがまさに実体験として裏付けられることを理解しました。
「音楽を聴く道具として、ここまで求める必要があるのか」という思いは常につきまといます。しかし、この音を聴いてしまうと、まだ見ぬさらなる世界が存在するのではないか。そんな予感を抱かずにはいられません。