無線とピュアオーディオ JN1NBU

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アマチュア無線とピュアオーディオのブログです。

REWで低域ピークを可視化し、RMEのEQ(イコライザ)で最適化する

低域の違和感とこれまでの対応

アルバムによっては低域が強く出すぎてしまい、聴きづらく感じることがありました。

そのため、RME ADI-2/4 Pro SEのBASSを-3dB〜-6dB程度下げて調整していましたが、やりすぎると低域全体がやせてしまい、バランスが崩れてしまいます。

結果として、BASSは控えめな補正にとどめて運用していましたが、根本的な解決には至っていませんでした。

REWによる測定

今回、Room EQ Wizard(REW)と、UMIK-1(マイク)を用いて測定を行いました。

※ここは重要ですが、正確な測定を行うためには専用の測定マイクが必須です。一般的なマイクでは正しい結果は得られません。

測定の結果、40〜70Hz付近に明確なピークがあり、これが低域の過多感の原因であることが分かりました。

測定結果の比較

以下の3パターンで比較を行いました。

  • 補正前
  • BASS -9dB(RMEのBASSで設定)
  • REW提案値(RMEのEQで設定)

■ 補正前

低域に大きなピークがあり、量感はあるものの膨らみが強く、音像の輪郭が甘くなる傾向がありました。

150Hz~200HzのディップはEQでは補正困難ですのでそのままとしておきます。

REWから提案されたEQの設定値です。補正範囲は20Hz~200Hz、ピークのみ補正で提示させています。RMEの設定は少し丸めています。

  • 提案値:41.5Hz / -7.9dB / Q5 → 設定値:41Hz / -8dB / Q5
  • 提案値:69.7Hz / -9.3dB / Q2 → 設定値:70Hz / -9dB / Q2

■ BASS -9dB

RMEのEQを設定する前に、手っ取り早く試せる、BASSを-9dBにしてみました。

ピーク自体はある程度抑えられますが、30Hz付近など本来問題のない帯域まで一緒に下がってしまい、低域全体のエネルギー感が不足します。

■ REW提案値(RMEのEQで設定)

ピンポイントでピークが抑えられ、全体のバランスが大きく改善しました。

実際の運用(最終調整)

現在はEQを適用して聴いていますが、これまで低域が多い環境に慣れていたため、補正量を少し緩めて-5dB程度に調整しています。

  • 変更前:41Hz / -8dB / Q5 → 変更後:41Hz / -5dB / Q5
  • 変更前:70Hz / -9dB / Q2 → 変更後:70Hz / -5dB / Q2

最終的には測定値だけでなく、聴感での追い込みが重要だと感じました。

RMEのEQについて

RME ADI-2/4 Pro SEのEQは非常に優秀で、今回の補正による音質の劣化は感じられませんでした。安心して使える機能だと思います。

まとめ

今回の検証で分かったことは以下の通りです。

  • 低域の違和感は部屋の影響である可能性が高い
  • BASS調整だけでは根本解決にならない
  • REWによる測定は非常に有効
  • EQによるピンポイント補正が最も効果的

同様に低域の膨らみや違和感に悩まれている方は、測定+EQ補正を試してみる価値は非常に高いと思います。

今回の調整により、音量を上げても破綻しない、非常にバランスの良い再生が可能になりました。

なお、50年代~60年代のJAZZではEQ補正の差が殆どわかりません。この帯域の音はあまり入っていないことと、入っていてもキックは浅めなためです。

デジタル時代の音源は低域がバンバン入っていますので効果的です。

測定マイクとマイクスタンドで約3万円の投資でしたが、もっと早く導入しておけば良かったと感じています。今後はスピーカー配置を見直し、150Hz付近のディップ改善にも取り組みたいところですが、しばらくは今回の設定で音楽を楽しもうと思います。

これまでDACやケーブルでの調整を試みてきましたが、測定して原因を特定し、ピンポイントで補正する方法の方が、はるかに効率的で効果的でした。

「結局、部屋だったのか。。。」という結論にたどりついたということです。