アマチュア無線 JN1NBU

無線とピュアオーディオ JN1NBU

ピュアオーディオに関しては幾度となく買い替えを繰り返してきました。好きな音の傾向がつかめた段階で可能な限り予算をつぎ込むのが限られた人生の時間を有効に愉しむ秘訣です。という結論に到達するのに20数年かかりました。アマチュア無線はロケーションしだいです。現状はいかんともしがたいので、ほどほどの設備で愉しめる範囲でやっています。ちょっとした成果を喜ぶ気持ちを大切にしたいものです。

RME ADI-2 DACをオーディオ機器につなぐ場合の出力レベル合わせ

【まとめ】
Ref LevelとVolumeの組み合わせで目的とする出力に設定します。そのためAuto Ref LevelはOFFとする必要があります。Volumeは0dBを超えて設定すると音声のピークでビットあふれを起こすため、必ず0dB以下で設定します。私はデジタルボリュームの設定を0dBとするマニュアル推奨の設定としています。出力が若干少ないですがアキュフェーズE-650では、この設定でアンプのボリュームを上げた方が私には好ましい音質に聴こえます。更にこの機器の組み合わせではXLR接続よりRCA接続の方が各帯域のつながりが良いです。ケーブルはBELDEN 88760とSWITCHCRAFTのRCAプラグ(3502AAU)の組み合わせ(自分で作れば2本ペアで2,000円と激安)で満足しています。いろいろ試してみるものですね。

RCA接続の場合

  • マニュアル推奨の設定(7dBu = 1.73V ) 
    Auto Ref Level:OFF Ref Level:+7dBu Volume:0.0dBu
  • 多くのCDプレーヤーの出力レベルと同等にする場合(8.5dBu = 2.06V )
    Auto Ref Level:OFF Ref Level:+13dBu Volume:-4.5dBu
  • アキュフェーズのCDプレーヤーの出力レベルと同等にする場合(10dBu = 2.45V)
    Auto Ref Level:OFF Ref Level:+13dBu Volume:-3.0dBu

XLR接続(バランス接続)の場合  <設定値より6dB多く出力されます>

  • マニュアル推奨の設定(7dBu = 1.73V ) 
    Auto Ref Level:OFF Ref Level:+1dBu Volume:0.0dBu
  • 多くのCDプレーヤーの出力レベルと同等にする場合(8.5dBu = 2.06V )
    Auto Ref Level:OFF Ref Level:+7dBu Volume:-4.5dBu
  • アキュフェーズのCDプレーヤーの出力レベルと同等にする場合(10dBu = 2.45V)
    Auto Ref Level:OFF Ref Level:+7dBu Volume:-3.0dBu

【本文記事】
1年程前にRME ADI-2 DACの出力レベルをアキュフェーズのCDプレーヤーに合わせる方法を記載しました。

この方法は間違ってはいないのですが、RME ADI-2 DACのボリュームの仕組みを理解するとダイナミックレンジの観点から最良でないことが分かります。RME ADI-2は次の方法で出力レベルを変えています。

  • デジタルボリュームを使用してビット数を変化させている。音量を絞るとビット落ちが発生するためダイナミックレンジが狭くなり、音質の劣化をきたす。但し、190dBに対してビット数を減らすため、最終的には120dBのダイナミックレンジを確保できるので問題ない。
  • ビット落ちを最小限にするため、RME ADI-2は6dBステップのアンプ(マニュアルにはHardware based Reference levelと記載されている)があり、出力レベルによって、6dBステップのバッファーアンプを自動的に切り替え、その6dBステップの間のみをデジタルボリュームで変更している。したがってダイナミックレンジの悪化はHardware Based Reference Levelの設定されている範囲内では最大6dBに抑えられる。言い方を変えると、最大6dB悪化するということです。

最大6dB悪化することになりますが、もとの190dBのダイナミックレンジと比較すると誤差の範囲のような気もしますが、少し攻めてみます。

前回の記事ではHardware based Reference levelを+13dBとし、デジタルボリュームで-3.0dBとしてトータルで+10dBとしていましたが、この方法だとデジタルボリュームで-3.0dB分のビット落ちが発生します。この差が聴きとれるかどうかは議論の余地がありますが、ビット落ちを防ぐため、Hardware based Reference levelをマニュアルにあるとおり+7dBにセットしデジタルボリュームを0dBとして、トータルで+7dBとしました。(とはいっても、もとの190dBのダイナミックレンジと比較すると誤差の範囲ですね)

オーディオ機器につなぐ場合の出力レベル:マニュアルからの抜粋)

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設定を変更し聴き始めましたが、プリメインアンプのボリュームをいつもの位置(-60dB~-50dB)にすると音が大きいです。ちょっと前にバランス接続にしてからずっと気になっていました。上記抜粋に、XLR出力は+6dB出力が大きいとの記載があります。説明書のダイヤグラムを確認するとXLR出力には+6dBのアンプが入っています。Hardware based Reference levelで設定した値に+6dB追加されます。

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RMEのフォーラムでも同じようなやり取りがありました。XLRの出力は最大で+19dBまで設定できる筈なのに、設定は+13dBまでしかないのはどうしてかという質問に対して、XLRの場合+13dB+6dB=+19dBであるとの回答です。

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Hardware based Reference levelを-6dB下げて、+1dBとするとプリメインアンプのボリュームの位置がいつもの位置(-60dB~-50dB)となりました。設定変更は次のとおり実施します。

1)I/Oボタンを押し、Auto Ref LevelをON -> OFF に設定、Ref LevelをXLR接続の場合は+1dBu、RCA接続の場合は+7dBuにします。Auto Ref LevelがONだと、Volumeの位置によって自動的にHardware based Reference levelが変更されてしまうので、希望する設定に合わせることができません。

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2)Volumeを回し、ボリュームを0.0 dBにする。

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日々ミキシングをされている方からすると、「なんだ、そんなことも知らないのか」というレベルのことなのでしょう。これらのことはマニュアルを熟読すると分かることですが、それぞれが個別の章に書かれていますので、前提知識がないと見落としてしまいます。今回は大変勉強になりました。

【追記】RMEのフォーラムは情報の宝庫です。ちゃんと書いてあります。最初からこちらを確認すれば良かったです。

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Booker Little) ジャズを普段聴かれない方でもカッコいいと感じるのではないでしょうか。

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