1970年代のスピーカー SONY SS-7110。
知人が最近手に入れました。70年代~80年代のロックをアナログ(レコード)で聴くと中坊(中学生)の頃にタイムスリップでき大変良いとのことです。この気持ち、とても良く分かります。アンプも当時のものを整備して使っているとのことです。メインシステムはJBL 4344にレビンソンのプリ。パワーは石と球を使い分けていらっしゃいます。当然、フォノやカートリッジも使い分けていらっしゃいます。私も複数のシステムが欲しくなりました。
経年変化のためエッジが硬くなっていたので、軟化させるための処置をしたらとても良く鳴るようになったとコメントをいただきました。
ところが、先日、右チャネルの音が小さく感じられるとの連絡をいただきました。原因については知人から言われて理解できました。
SONY SS-7110) おやおや!?何か変だぞ。
この写真を見て違和感を感じませんか。
このスピーカー。いずれもツィーターが中心軸より左側にあります。そのため、スピーカーを内振りで設置すると、左側のツィーターが相対的に視聴場所に近くなります。内振りせずに平行に置いても、ツィーターが左寄りになりますので、音像が左寄りになってしまいます。
ひょっとしたら、両方とも左用(もしくは右用)を入手されたのかと考え、ネットを検索してみましたが、左右の区別はないようです。
結局、知人はツィーターの位置を中心に視聴上問題のない設置をされたようですが、見た目は左右対称とはなりません。
なぜ、このような設計となったのか理解できません。普及価格帯のスピーカーということでコスト最優先でこのような設計となったのでしょうか。あまり神経質にならずに当時のサウンドの空気感を愉しむのが良いのだと理解しました。