CDをリッピングした音源で、ここまで「らしく」聴けるようになるとは思ってもいませんでした。最新録音と60年前の録音との違いは音の優劣ではなく、その時代をきちんと切り取っているということが判断基準であることが良く分かります。
スムーズなところはどこまでもスムーズ、荒っぽいことろやゴリゴリ、ザラザラしたところはそのままに再現、ホールトーンや高さも良くでています。じつにビールが旨いです。
いろいろオーディオは試してきましたが、機器は純正どおりの組み合わせで、音質傾向が自分の好みに合っているものを揃えるのが良いという至極あたりまえの結論となってしまいました。
もちろん、「オーディオ道を極める」「もっと良い音を見つける」といった目的を否定するわけではありません。物凄く良い組み合わせはあると思います。しかしながら、メーカーのサウンドマスターがきちんと音造りをしているものを超えることは、個人レベルではとても困難だと考えています。当然、そのメーカーが「きちんと音のイメージを持っているか」ということはとても重要です。
当ブログでの記事別のアクセス数はRME ADI-2 DAC関連が多いです。このDACはとても素性が良く、私も色々勉強させていただきました。結論からいうと、アキュフェーズとの相性よりも知人宅に持ち込んで聴いたレビンソンとの相性の方が良いです。ストレートな音質傾向同士であるからだと判断しています。ストレートな機器同士を合わせると音が硬くなりそうですが、さにあらず。意外なことにホールトーンや柔らかさも良くでます。音源を忠実に再現でき、スムーズに再生されるためだと考えています。知人宅ではそのままRME ADI-2 DACは採用となりました。ESOTERICを考えていたようですが保留となりました。RME ADI-2 DAC採用ですのでバーゲン価格ですね。(多分、ESOTERICはレビンソンに合うと思います。。。聴いてみたいな。買ってくれないかな。)
私の使っているスピーカーVienna acoustics T-3GB。Beethoven Baby Grandの初期バージョンです。10年以上前に取扱代理店が変更になった時に6割引きで入手したものです。6割引きで買ったことは言わない約束でしたが、もうその販売店は存在しないので時効でしょう。典型的なピラミッドバランスの音ですが、これが実に良い感じです。各音域のスピード感がそろっているのが良いです。当時、B&W 805Sの各音域のズレには辟易していましたので救世主でした。私のシステムの中では最も安いコンポーネントですが、このスピーカーを置き換えようという気にはなりません。一方、このスピーカーは、いとも簡単に良い音で鳴ってしまいますので、オーディオ道を極めようとされる方にはツマラナイものかもしれません。知名度も低いため、人に自慢できるシステムにはなりませんので、そうゆうものを求めていらっしゃる方は購入対象とはなりませんね。
Bohemia After Dark / Cannonball Adderley) 60年前にタイムスリップ。アルファベットBで隠していますね。