アマチュア無線 JN1NBU

無線とピュアオーディオ JN1NBU

無線とピュアオーディオの試行錯誤の記録です。製品の評価は時間と共に変わることもあり、その場合は記事の内容を修正しております。

アキュフェーズ DAC DC-37 ここに戻りました

【2021.8.22 追記】その後、RME ADI-2 DACを買い戻しています。

先日、思い切って、2年間運用したRME ADI-2 DACを手放して(途中で新DACチップの新型に買い替えるということまでしました)、アキュフェーズのDC-37を入手しました。このDAC 発売から7年経っています。今となっては前世代のDACチップES9018Sを使用していますが、大変素晴らしいサウンドです。当たり前ですが、サウンドDACチップだけで決まらないということです。

初期エージングも終わり音質もほぼ安定してきました。

RME ADI-2 DACは素晴らしいけど、以前使用していたDP-720の置き換えとはなりませんでした。電源を奢ったり、fidataを使用しても追いつけません。

一番大きな違いは空間の使い方です。RME ADI-2 DACは音がビビットでメリハリがあるため、全ての音が横並びに聴こえ、奥行き方面の表現や濃淡の表現が厳しいです。DC-37で空間が前後左右に拡がって聴こえるのは、DC-37がこれらの表現ができているためです。部屋全体が素晴らしいサウンドで満たされます。とても気持ちがいいです。

さらにDC-37は低音域の表現力が素晴らしいです。絶対的に低音の量が多いのですが、ドバっとでて、サッと消えるため、部屋が低音で飽和してしまうようなことにはなりません。ちょっと脚色感を感じますが、オーディオ的快感が高く気に入りました。これは以前DP-720を購入した時の決定打でもありました。

低音域以外についてもドバッと出て強い浸透力を持つが、次の瞬間、サッと消えるため、他のパートを邪魔しません。これは素晴らしいです。強力な電源部も効いているのでしょう。DACチップだけではなくアナログ部分や電源の設計が重要であるということです。

DP-720とDC-37+fidataとの比較ですが、後者の方が音当たりが柔らかいです。よりアナログ的であるという表現が適切でしょう。これは、DACをDC-37にすることにより、ようやくfidataの特性が引き出されたのだと考えています。

現行構成)

  • NAS:I・O DATA / fidata HFAS1-S20(2TB SSD)  
  • DACAccuphase / DC-37
  • Amp:Accuphase / E-650
  • SP    :Vienna Acoustics / Beethoven Baby Grand T-3GB
  • Cable:fidataの電源コードはSAEC AC-3000を使用、DC-37とE-650は純正を使用
    DC-37とE-650はバランス接続(Belden 88760)
    DC-37とfidata間はAcoustic Revive USB-1.0PL-TripleC
    スピーカーケーブルはSP-6P

優秀録音ではないがお気に入りのアルバムで確認しました。普通の録音のものがきちんと再生できることが重要です。

Eddie Higgins Quintet / My Foolish Heart) 数あるEddie Higginsのアルバムの中でのお気に入りの一つです。

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Phil Woods / Woodlore) とにかくカッコいいです。最高です。

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Accuphaseの現行機のDP-750がとても気になります。SACDは聴かないので、セパレートプレーヤー用DC-950がいいですね。SACD用として使えるフラグシップDACをfidataで使うのは贅沢の極みです。

RME ADI-2 DACで2年間運用して分かったことは、高性能の追求だけでは好みのサウンドは手に入らないということです。RME ADI-2 DACの性能は高いです。これで聴くハイレゾフォーマットの井上陽水の「氷の世界」は鳥肌モノです。DC-37よりもずっと凄みがあります。でも、これが私の好みかというと違うのです。RME ADI-2 DACの方が良いと判断される方も多いと思います。 →【2021.3.18 追記】エージング完了後はRME ADI-2 DACの優位性は認められません。

一方、システムのレベルが上がりますと、空間表現をどのように実現するかが重要となってきます。原音に忠実であるというだけでは実現できない世界です。その観点ではRME ADI-2 DACを当方のシステムに入れた場合は、お互いの良さをスポイルしてしまったのかもしれません。

RME ADI-2 DACにはマスタリング現場で使われているGENELECなどのパワードスピーカーが相棒として好ましいのかもしれません。