RME ADI-2 DACは2020年初めに新バージョンになっています。
- DACチップがAK4490からAK4493に変更となっている
- リモコンのボタンが増えており操作できる範囲が増えている
RMEのフォーラムでは新バージョンになっても音は変わらないとのコメントが散見されたので買い替えは控えておりましたが、オーディオマニアの性ですね。買ってしまいました。RME ADI-2 DAC FSは8月末まではキャンペーン価格となっているためか、納期が1ヶ月以上のお店が多く、調達に苦労しましたが何とか在庫を見つけました。
なお、最初に調達した機器はディスプレイ表示がされないという初期不良にあたってしまい、交換を希望しましたが、既に在庫切れとなっていたため、返品後に再度在庫のある店を探しまくり調達できました。
外見上はパネルの刻印も含め、うり2つどころか、まったく区別がつきません。旧DACチップの製品を新DACチップのものと言われても外見上は区別がつきません。オークションや中古販売店で調達する場合は要注意です。ちなみに新バージョンは外箱の写真が上の写真のとおりイコライザーの表示色が「アンバー」になっています。旧バージョンの箱の写真では「緑」です。但し、製品のデフォルト設定は「緑」ですので、新バージョンでも設定を変更しない限り「緑」です。
区別する方法はDACチップAK4493で追加となったDA Filter 「SD LD」が新バージョンでは追加となっていますので、ここで確認するしかありません。
早速、聴き始めました。低音の量感が増え激変かと思いましたが、良く聴くと、芯のないショボい低音です。これは失敗したかと思いましたが、新品の機器で良くある現象であり、使い始めは内部のコンデンサーに一定時間通電する必要があります。
一昼夜通電したままにして、再び聴き始めます。RME ADI-2 DACの音です。いい音です。良かったです。
旧バージョンとの音質の差ですが、私にはわかりません。電源はエルサウンドのリニア電源(12V/3A)を使用しています。内蔵のDA Filterを変更したり、電源を交換した時の差の方が分かりやすいです。わざわざ買い替えることはありませんでした。でも、試してみたくなるのがマニアの性です。
さて、新規に追加となったDA Filterの「SD LD」ですが楽器の余韻が僅かに(本当に僅かです)少なくなります。ソースによってはこれも良いのです。但し、オールマイティなのはデフォルトの「SD Sharp」になります。音楽を聴きながらリアルタイムで変更できますので変化が分かりやすいです。
このRME ADI-2 DAC。新旧問わず、優秀録音盤のみでなく、録音状態の良くないディスクも粗が目立つことなく聴けます。余計な誇張や色付けがないためでしょう。古い録音の音源の多い私にはベスト・パートナーです。この金額でこのような素晴らしいDACを手に入れられる状況は喜ばしいことです。はっきりいって安すぎます。バーゲン・プライスだと思います。音作りがDACチップのみに依存していないことが分かったため、新しいDACチップが出ても目移りすることなく長く使えそうです。
MYTEK Brooklyn DAC+) でもこれが気になっちゃったりしています。物欲とは恐ろしいものです。サウンド傾向としてRME ADI-2 DACはBLUEでMYTEKはBLACKとかいうコメントを見ると欲しくなっちゃいます。
Horace-Scope / Horece Silver) 小気味の良い演奏です。柔らかさ。アタック感。小気味よさが重要です。
Song For My Father / Horece Silver) このタメの取り方。ホレスいいです。無限に聴けちゃいます。