無線とピュアオーディオ JN1NBU

無線とピュアオーディオ JN1NBU

2015年11月に再開局しました。25年間のブランクがあります。ピュアオーディオは私の中では「あがり」と考えていますが新製品が発売となるとつい気になってしまいます。沼とならないよう自制するのが大変です。

スピーカーセッティング 基本中の基本 これをやらないと散財します

現状のシステムに不満があり、機器の買い替えを考えていらっしゃるあなた! 買い替えの前にスピーカーのセッティングを見直してみませんか。機器を買い替えるにしてもセッティングをベストな状態にしておかないと、「こんなはずじゃなかった」ということになってしまいます。

わが家のスピーカーはリスニングポイントに対してスピーカを内振りにしています。1950年~60年代のジャズのステレオ録音は空間情報が入っていないものが多く(具体的には左右で楽器を振り分けているだけ)それらを聴いている分には結構いい加減なセッティングでも大丈夫なのですが、セッティングがきちんとできていないと、モノラル盤や空間情報がきちんと含まれている現在の録音では、空間に音が拡がらず、奥行きや高さも出ません。

リビングに置いているシステムですので、ちょっとしたことでスピーカーの位置が動いてしまうことがあります。違和感を感じたので本日久しぶりにセッティングをやり直しました。セッティングは逸品館というオーディオショップで薦めている方法が簡単であり、時間がかからないので、この方法を使っています。なお、このショップではレーザーを使った機器でのセッティングを推奨していますが(あった方がセッティングは楽かもしれません)、以下の方法で十分追い込めます。レーザーでセッティングをした場合でも、最終的には自分の耳で聴いてスピーカーの位置を合わせる必要があります。左右や後ろの壁からの距離やスピーカーの角度を厳密に測るのではなく、耳で聴いた感じを重視します。(とはいっても、左右のスピーカーで壁からの距離や角度が大幅に違うことはありません。5mm単位で変わるといったレベルです)

  • まずは目で見た感じで、リスニング位置の少し前でスピーカーからの軸が交差するよう目検でスピーカーの位置を合わせる。
  • 両方のスピーカーの後ろの壁からの位置は同じにしない。同じにすると音の強弱が聴く場所によってできてしまいます。たとえ5mmでもずらした方がいいです。
  • 音を出した状態でどちらかのスピーカの脇にたち、脇に立ったスピーカーとは別のスピーカーの音が良く聴こえるよう、脇に立った側のスピーカーの内振り角度をちょっとだけで変更する。これはどちらか片方のスピーカーのみで実施する。うちのスピーカーでは5mmも動かすと状況が変わります。
  • リスニングポイントで50cm位左右に頭を振っても聴こえ方が変わらないことと、左右の拡がりと奥行き、空間の高さがでていることを確認する。
  • また、左右のスピーカーから大きく外れた位置。例えば部屋の入口とかで聴いてもステレオイメージが崩れていないことを確認する。
  • 上手くいかない場合はスピーカーの左右、後ろの壁の位置を数センチ変えてやり直す。
  • どうしても完璧にならない場合はオーディオ専用室でない限り妥協する。妥協できない方は吸音材やさまざまなグッズを使って頑張っていただく必要があるかもしれません。音楽のエネルギーは大きいため生半可なことでは改善できません。

使用するソフトは複数のボーカルやアコースティック楽器が含まれており、伸びやかな演奏やボーカルが変化がわかりやすいです。私はこれを使っています。以前はジェニファー・ウォーンズを良く使っていました。スピーカーのセッティングできるのであればなんでも良いです。

Celtic Woman) 初期の頃のアルバムの秀作の1つ

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なお、もっと厳密にセッティングしないと本領を発揮できないスピーカーや適当に(ラフに)セッティングしても本領を発揮できるスピーカーもありますので、セッティングの精度について皆様のご判断で決めていただく必要がございます。また、後ろの壁に対して平行に置いた方が良い場合もあります。いろいろ試されることをお薦めします。完成のイメージは、部屋のどこで聴いても良い音がすることです。(もちろんリスニングポジションが一番良い音がします)スピーカーを鳴らすのではなく空間に音をちりばめるイメージです。