IC-7300が選択肢としてある以上、TS-480HXを選択する理由は200W機であること以上の理由は全くありません。もし、100Wで十分な場合やKWのリニアアンプを接続する場合はこの機器を選択する理由はないと考えています。
TS-480HXを実践で使用できるようにするためには、本体以外に次のものが必要です。IC-7300では必要のないものです。IC-7300のコスパは素晴らしいです。
- 温度補償型水晶発振ユニット(TCXO)
これが無いとFT8の周波数が安定しません。 - CWフィルター(500Hzと270Hzの2つ)
少なくとも270Hzは無いとお話しになりません。500HzはCQを出さない場合は必要ないかもしれません。 - ボイスユニット
送信音声の録音に必要です。SSBのパイルアップ時に無いときついです。 - デジタルインターフェース
FT8やリグの周波数をパソコンでコントロールするため必要。
またバンドスコープがないので、SDRplay(SDR受信機)、CW Skimmerが必要です。これがないとCWのパイルで勝負になりません。当ブログでも解説していますが、リグから第一IFを取り出す改造が必要となります。これをやってしまうと故障時は全て自己責任になります。IC-7300のバンドスコープはリターンポイントの5NNが読み取れますので、本体のバンドスコープのみでも大丈夫だと思います。私自身CW Skimmerの599表示を見ている訳ではなく、CW Skimmerの5NNの符号を直接みています。その方が5NNの発見が早いからです。最初の・・・・・で5NNのリターンポイントであることが分かります。
それでもTS-480HXを選択する理由は、ベランダからのアンテナで80mや160mを運用するためにはできる限りパワーが必要だからです。実際にやってみると100Wと200Wでは全然違います。本当はKW欲しい所ですが、残念ながらベランダからのアンテナではKW免許を取得することは極めて困難です。(ネットを検索するとマンションで500W免許を取得されているOMがいらっしゃいます。80m~10mまで500W免許です。素晴らしいです)
このリグは発売からずいぶん時間が経っていますので、いつまで入手できるかわかりません。発売中止が発表されたら予備を調達するかもしれません。