スクリュードライバーアンテナは電動コイルを極性反転スイッチを操作し同調点に移動させるのですが、同調点付近ではコイルの移動速度が速いため、シビアな操作を要求されます。何度もアップダウンを繰り返しても同調点を行き過ぎてしまったりすることが多く、スイッチやモーターにも良い影響がありません。ちなみにスイッチは1年ごとに交換するありさまで、予備も確保しています。極性を切り替えられるトグルスイッチは比較的簡単に入手できるのですが、手を放すとOFFになるタイプのトグルスイッチは入手しづらいです。散々探しましたがタミヤ製が入手容易です。ヨドバシカメラでは1個でも送料無料です。
電動コイルの速度を調整できるようにするため、先日秋葉原の秋月電子に行って部品を集めてきました。手っ取り早くPWM DCモーター速度可変キットを購入しました。
たったの500円(税込)です。「555 タイマーIC」って未だに売っているんですね。懐かしいです。これ以外もプラスチックケース、ボリューム、ツマミ、スイッチを購入しましたが、1,000円でおつりがきました。駄菓子屋でお菓子を購入している気分です。
製作過程を写真に撮るまでもなく、ケース加工も含め3時間程で完成です。プラスチックケースは加工が容易です。
外側はこんな感じです。
左上のトグルスイッチは電源スイッチです。送信中に誤って電動コイルを動かさないようにするために付けています。電源ONの状態を示すインジケータが欲しいところです。右上のつまみを回して速度を調整します。真ん中のトグルスイッチは電動コイルのアップダウン操作用です。(左で周波数ダウン、右で周波数アップです。私は左手で操作するため、このスイッチの位置を左に寄せています。スイッチの位置は操作性を考慮してこだわった方が良いです)
スイッチング方式なのでノイズを心配していましたが、特に問題はないようです。そもそもいったん同調させたら電源をOFFにしますので、心配無用です。
通常は今までどおり最大速度で使用します。最大速度で同調できればそれまでですが、最大速度で同調できない場合のみ、速度を下げます。
何度か試してみましたが、良い感じです。速度は無段階で調整できますが、実際は最大速度と低速の2段階で十分なので、半固定抵抗+スイッチで速度を切り替えた方が機動力が高いと思われます。
あらためて秋月電子のサイトを確認すると、PWMのモジュールがたったの250円(税込)で販売されています。このボリュームの形状はケースへ実装する場合は悩ましいのですが、速度が最大速度と低速の2段階で良いのであれば、ボリュームを固定してしまって、スイッチでこのモジュールを挿入する場合と外す場合を切り替えれば良いだけなので、ボリュームをケースの外に出す必要がありません。これでも良かったのかもしれません。(気にするような価格差ではありませんね)
【2020.5.9 追記】備忘として配線図を追記します。
1)6P トグルスイッチの配線
2)秋月電子PWM DCモーター速度可変キットと6P トグルスイッチ間の配線
- LOGIC+とPOWER+を結線
- LOGIC-とPOWER-を結線
- OUTPUT+と6Pトグルスイッチ +12VDCを結線
- OUTPUT-と6Pトグルスイッチ GNDを結線
- トグルスイッチ To Ant Motorをスクリュードライバーのモーター配線と接続
- POWER+とPOWER-にDC13.8V(12V~13.8V)の安定化電源を接続
3)速度変更用のボリュームの値は100KΩ(ケースに入れる場合は別途購入が必要)