アマチュア無線 JN1NBU

無線とピュアオーディオ JN1NBU

ピュアオーディオに関しては幾度となく買い替えを繰り返してきました。好きな音の傾向がつかめた段階で可能な限り予算をつぎ込むのが限られた人生の時間を有効に愉しむ秘訣です。という結論に到達するのに20数年かかりました。アマチュア無線はロケーションしだいです。現状はいかんともしがたいので、ほどほどの設備で愉しめる範囲でやっています。ちょっとした成果を喜ぶ気持ちを大切にしたいものです。

TS-480でバンドスコープとCW Skimmerの実現(ソフトウェア設定編)

【2021.10.17更新】パソコンの更改に伴い、ソフトウェアのバージョンも変更しましたので当資料も更新します。

使用するソフトウェア

  • HDSDR v2.81 Beta3
  • Omn-Rig V1.20
  • CW Skimmer 2.1

 

TS-480HXでバンドスコープとCW Skimmerの構築に関して記載しましたが、ソフトウェアの設定に関して記載しておりませんでした。ソフトウェアの設定に関して質問をいただきましたので自分自身でも再構築できるようまとめておきます。なお、当設定に関しては、TS-480以外のリグに関しても考え方は同じです。

f:id:kerokerochan:20211017121317p:plain

 

HDSDRの設定)

<SDR-Device>

IF Mode=[Low IF]  IF Bandwidth=[200kHz]を選択します。

[Gain Control]のチェックボックスはチェックをつけません。これをつけるとCW Skimmerに対して過大入力となることがありました。

f:id:kerokerochan:20211017121518p:plain

 

<Soundcard>

f:id:kerokerochan:20211017121633p:plain

 

<Bandwidth>

Output=[96000] (単位Hz)を選択。CW SkimmerにSDRplayから96kHzのデータを出力します。これにより、CW Skimmerで広帯域のワッチが可能となります。

f:id:kerokerochan:20211017121732p:plain

 

<Options>

Select Inputは[SDRplay RSP]を選択

f:id:kerokerochan:20211017121910p:plain

 

<Input Channel Mode for RX>

重要:[Swap I and Q Channel for RX Input]を必ずチェックします。TS-480HXでは1st IFが逆ヘテロダインになっているため、これをチェックしないとHDSDR上の周波数が反転してしまいます。

f:id:kerokerochan:20211017122026p:plain

 

<Output Channel Mode for RX>

CW Skimmerに渡す部分の設定です。I/Qを反転してCW Skimmerに渡します。

f:id:kerokerochan:20211017122123p:plain

 

<RF Front-End Configuration>

リグとHDSDRの周波数表示を一致させるため必要な設定です。

IF-frequencyには1st IFの周波数を入れます。TS-480では73095000Hzです。

Additional Offset per Mode in Hzのパラメータは以下のとおり調整を行い決定します。これを実施しないとリグの周波数とHDSDRの周波数が一致せずに運用が面倒です。

  1. リグで10MHzの標準電波を受信します。
  2. 調整はCW,AM,LSB,USBに対して順番に実施します。
  3. Additional Offset per Mode in Hzの値を変更し、HDSDRのバンドスコープに現れるキャリアの位置が10MHzに一致するよう1Hz単位で合わせます。

Sync Modeは[Full sync in both direction]もしくは[Full sync, except LO]を選択すると、リグとHDSDRの双方で周波数とモードが同期します。両方試してみて使いやすい方を設定してください。違いは周波数をHDSDRで変更した場合、中心周波数がどこに表示されるかです。私は常にバンドスコープの中心に受信周波数が表示される方が好みなので[Full sync, except LO]を選択しています。

 

f:id:kerokerochan:20211017122233p:plain

<Calibration Settings DC Removal Calibration for RX>

重要:HDSDRの受信信号付近に現れる「イメージ妨害(キャリアが表示される)」を軽減するためのノッチの設定です。バンドスコープ上、表示されないエリアが発生しますので、できればこの機能を有効にしたくないところです。ExtIOの設定でIF=[Low IF]に設定した場合は当機能を[Off]にできます。この設定で使用すべきです。

f:id:kerokerochan:20211017122319p:plain

 

<CAT to Radio(Omni-Rig)>

f:id:kerokerochan:20211017122404p:plain

 

CW Skimmerの設定)

Channelsでは[Left/Right=Q/I]を選択します。HDSDRからの出力形態と合わせます。

  f:id:kerokerochan:20180826140656p:plain

SoftRock-IFを選択します。Sampling Rateは96kHzを選択します。CW Ptich,HzとAudio IF,Hzはどちらも700Hzとします。(HDSDRのCWピッチを700Hz(デフォルト)としているため。HDSDRの設定値と合わせます)

f:id:kerokerochan:20211017122632p:plain

 

Omni-Rigの設定)

リグとHDSDRとのデータ受け渡しはOmni-Rigを使用します。Baud rateはリグおよびパソコンで一致させてください。当初、9,600bpsとしていましたが、9,600bpsではリグとHDSDRとの周波数追従に引っ掛かりが発生しましたので、現在は38,400bpsで使用しています。もっと速くしたいのですが、TS-480に接続しているデジタル通信インターフェース SB-2000MK2の通信速度の上限が38,400bpsです。この速度を変更する場合は、デバイスマネージャーでCOMポートの速度を変更し、リグのCOMポートの速度を変更する必要があります。

f:id:kerokerochan:20211017122749p:plain

いかがですか。構築は面倒ですが、快適な世界が待っています。